国立宮殿 Palacio Nacional

　メキシコシティの世界遺産歴史地区のソカロ広場に面する国立宮殿Palacio Nacional。ここは建物が荘厳で素晴らしいだけではなく、内部に巨匠ディエゴ・リベラの大傑作壁画「メキシコの歴史」があります。




　入場無料。入口でパスポートやFM3等のIDカードと引き換えに入館証をもらいます。空港のような荷物検査もあり。ペットボトルの水も持込不可でした。


夫はFM3(ビザ)を預けた後、保管状態が心配で心配で集中して見学できなかったみたい??

　中央階段を登ろうとすると、いきなり迫力あるリベラの壁画が登場。



　
メキシコ史の重要人物、ベニートファレスやマキシミリアン公、イダルゴ神父など一人一人を丁寧に細かーく描いているところがリベラっぽい。各時代のハイライトシーンをストーリー性たっぷりに描かれてて面白い。


リベラ奥さんのフリーダ・カーロ見～っけ。

2階の渡り廊下壁面にはメキシコ原住民たちの幸せな日々を古代アステカから時代を追って描かれています。


カカオ栽培の様子や、タコスに使われるトルティーヤを屋外で調理している図。


また湖上に埋め立てて建設された古代メキシコシティは縦横無尽に運河があり船で物資の運搬が行われていたりと、意外に文明的で豊かな暮らしをしていたんだなぁって思いました。



古代メキシコ人たちの表情が生き生きと明るく描かれていて、ずっと見てるとワタシもこの中で一緒に参加したくなってきます。だって楽しそうなんだもの。


これ何？宇宙人？？どの壁画も下3分の１は石台のようなものが描かれていてアステカ時代の歴史をまた違ったトーンで描いています。最初、壁画じゃなくて石だと思ったわ。

そして最後の壁画。

スペイン人たちのアメリカ大陸進出。幸せに暮らしていた原住民たちが奴隷と化し、宣教師たちは十字架を振りかざしながら神の名の下、原住民たちに労働を強いています。
…強烈なのは画面中央のおんぶされた赤ちゃん。大きな緑色の目でこっちを見ています。原住民女性とスペイン人の混血メスティーソなのでしょう。…壁画はココで終わります。



　リベラの作品はガイドブックや写真で見るのと全然違い実物は非常に精緻で迫力のある壁画です。ここに来て本当によかった～。おもしろかったー。最後の壁画写真がピンボケで上手く撮れてなかったのは残念でした…。

　他にも見ごたえある企画展や個展がいくつかありました。
　こんなすごい内容で入場料無料だなんて申し訳ないくらい。。。

スペイン入植時の当時の議事堂が残っています。

　そして…夫は出口で無事にFM3(ビザID)を返却してもらえホッとしてました。よかったね。


　国立宮殿 Palacio Nacional
　Plaza de la Constitution
　Tel: [phone]
　入場料: 無料
　営業時間: 火～日 9:00～17:00
　*パスポートやIDの提示必須。

コメント 2

壁画が大きくて細か〜い。ぎっしりと人が描かれてて一つ一つ見ていくだけ
で何時間もかかりそう。
by zombiekong (2019-01-10 12:19) 

zombiekong様、
文字を読めない人用にメキシコの歴史を伝えようと描かれているんだけどインパクトやユーモアがあって面白いから半日近くココで過ごしちゃったわー。
by まぃまぃかぶり (2019-01-11 04:56)