ハリスコ州庁舎

　こちらに来てからの夫の働きぶりは、ワタクシ史上、最高に仕事をしていると思う。毎日の睡眠時間もナポレオンぼなぱると並み。海外駐在員のイメージとは随分違うぞ（←ワタシ個人の偏見です）ワタシの駐在妻生活も日本にいる方々が想像するような「優雅さ」とは程遠いです。素敵な所に住まわせていただいているものの、やはり不便さと不自由さ、そして強い精神力が強いられます。

　そんな状況の中、気晴らしに行こうと夫を連れて、グアダラハラ市中心部に観光に行くことにしました。UBERで30分以上の乗車。意外に遠い～。グアダラハラってデカい街だったのを気づかされました。



　中心部に近づいて来ると、段々、ヨーロッパ調の石造りの建造物が増え、巨大な教会のドームや尖塔が見えて来ます。気分が上がる～

　まずは、ハリスコ州庁舎から見学。受付で氏名を記入後、無料で入場できます。



中庭のあるアーチ状の建物がスペインっぽい～。



一番最初の階段を登り切ってから天井を見上げると、強烈な赤い色彩のイダルゴ神父の壁画がド迫力～



メキシコを代表する壁画運動家の一人、オロスコによる作品。今日の目当ては正にコレだったのですが、ズシンと心に響くインパクトのある天井画。この絵から力強く物凄いエネルギーと情熱的なメッセージを感じます。すご～いっ！ガイドブックで印刷されたものを見るのと全然違う。イダルゴ神父はメキシコ独立や奴隷解放に尽力した偉大な聖人なのだそうです。



　更に２階奥の会議堂の天井にもイダルゴ神父と開放された奴隷に"自由"と描かれた天井画が。こちらの神父様の顔は若干穏やかな顔をしてますね。



　オロスコ氏の説明。ハリスコ州の生まれだそうです。スペイン語なので読むのめんどくさし。



　１階には、子供向けコーナーがあり、メキシコ先住民、そして大航海時代、入植後のグアダラハラの街の様子がパネルで説明されていました。スペイン語がわからなくても、それなりに楽しめました。

　ハリスコ州庁舎 Palacio de Gobrierno
　Corona 31
　Tel:[phone]
　営業時間 8:00～19:00
　入場料 無料

カテドラル＆リベルタ市場

　オロスコの力強い作品を間近で見ることができて、なんだか物凄く満たされた気持ちでいっぱいの中、次の目的地、カテドラル・メトロポリターナへ。
　教会周辺は観光客や信者が多く集まり、また物乞いがたくさん居て中南米特有の混沌とした雰囲気が漂います。何が起こってもおかしくないかも。観光の際には十分気を付けた方がいいと思います。



　カテドラルの入場料は無料。中に入ると、白を基調としたデコラティブな装飾に圧倒されます。わ～、綺麗～





16世紀に建設された大聖堂は、細かな彫刻が内部全面に施され豪華絢爛。また美しいステンドグラスもふんだんに取り付けられていて、どんだけお金をかけたんでしょう。当時のスペイン勢力は如何に凄かったのかを感じます。
　あっ、そう言えば、内部にムリーリョの絵があるらしいのですが見逃してしまったのは残念教会の中は、とても静かで観光客の他に敬虔に祈りを捧げている人もたくさんいます。

　暗がりから外に出ると、再び混沌とした現実世界に。カテドラル正面には、観光用の２階建てバスが停まってました。バス横にある旅行会社の屋外カウンターで観光バスやオプショナルツアーの申し込みができるそうです。今度ココから２階建てバスに乗って観光してみようっと



　この後は、リベルタ市場に

　週末ということもあり、人、人、人。。。自宅周辺と違い、市街地はネイティブメキシコ人が多いような気がします。正面に世界遺産オスピシオ・カバーニャスが見えますが今日は疲れたので、また今度にします。



　スターバックスやドミノピザの店舗も街の雰囲気にマッチしてる。



　10分程歩いてリベルタ市場に到着～



中は３階立てになっていて、巨大迷路のよう。１階は生鮮食品、２階以上は屋台や日用品が所狭しと並びます。お肉はスーパーのものに比べ断然新鮮で、すごい美味しそう～。でも、豚足やモツ類なども売っていて、ちょっと残酷なような。。。お野菜も量販店で買うより、ずっとお得で新鮮！家の近くに、こ～ゆ～のあったらなぁ。交通費かけて、わざわざ来るのはちょっとだし…。





ずっと欲しかった乾燥唐辛子をゲットしました。メキシコは唐辛子の本場なのにスーパーで見かけなかったので…。100gで10ペソ(60円)也。


粒のしっかりとした、いい唐辛子。だたメキシコにいる間に、こんなにたくさん食べきれるのかな？？

El Templo Expiatorio

　メキシコは憲法記念日のため３連休です。この国は祝日が年間８日間程しかないので、すごい貴重なお休み。ラテン系の人は遊ぶことが大好きなイメージがあったのですが、意外によく働くなぁと。街の中心部はいつも以上にたくさんの人で賑わっていて、道路はひどい渋滞です。

　さて、先週に続きグアダラハラの市内観光に行ってみました。
　ますは、El Templo Expiatorio。市街地中心部に向かう途中、高い塔があるゴシック調の優美な教会の横を通るのですが、その度に、タクシーの運転手さんが誇らしげにスペイン語で何かを言っているのです。夫は単身赴任中に訪れたことがあり、その美しさにとても感動したそう。ただ、日本の旅行ガイドブックに載っていないは残念。。。



　石造りの教会。内部に入った瞬間、その美しさに息をのみます。




　薄暗い教会の中を、細かなステンドグラスから自然光が内部を照らし出し、眩いばかり。



　どういった言われの教会なのか、インターネットで調べてみたのですが、どれもスペイン語で書かれており読むのが面倒グーグル翻訳で読んでみたのですが、19世紀建立と比較的新しい教会で、イタリアのアダモ・ボアリという著名な建築家によるイタリア風ゴシック様式の教会だそう。やはり注目すべきはフランス人のアーティストたちによる巨大なステンドグラスの窓たちらしい。

　教会中庭から見た石組みもまた美しい。