Jose Cuervo Express

　日本は春分の日で三連休のようですが、メキシコもベニート・ファレス生誕祭という祝日のため3連休です。この貴重な祝日を利用し、グアダラハラから60㎞程離れたテキーラ村に小旅行に行ってきました。

　行きはグアダラハラ駅よりJose Cuervo Expressに乗って出発～



普段は貨物専用の線路なので、ホセ・クエルボ号のグアダラハラ駅は看板も無く、とても地味。このホセ・クエルボ号はネット予約可。行帰りのいづれかを列車そしてバスを選定できるのですが、ワタシたちはテキーラ村で宿泊予定のため、行きを列車にしました。毎週末、我が家裏手の線路を汽笛を鳴らしながら走っているのを聞いていたので念願の乗車。嬉しい～。



受付カウンターでチェックイン。乗車券は腕輪タイプのもので、車両と座席番号、色分けがされています。赤色が英語ガイド用で、黄色がスペイン語ガイド用でした。



広い待合室。



待合室には軽食のコーナーがあります。
空港のようなボディチェック＆手荷物検査をした後、いよいよ乗車です。



ホセ・クエルボ号。



４人向かい合わせ席の正面は、ケレタロから来たという若いメキシコ人女性でした。座席にはサンドイッチやポテトチップスなどの軽食が置かれていました。



列車が動き出すと、フローズン・マルガリータが振舞われます。おっ、美味しい



いつものグアダラハラの景色を車窓から眺めているのが不思議～。行ってきまーす。



飲み終わらないうちに次から次とテキーラを振舞われるのですが、工場見学中も試飲するので、一杯で止めておきました。他にも様々なカクテルメニューありお酒好きの人にとっては、たまらないですね～。



乗車中にメキシコ風ビンゴゲームがありました。むっ、難しい。っつーか、ルールが全然わからん今度、スペイン語の先生にやり方聞いてみようっと。ビンゴを当てた人にはテキーラのボトルが賞品としてもらえるみたい。

車窓の風景は、街からサボテンが生える荒野へと変わっていきます。



うわっ、テキーラ原料のアガペ畑が見えてきた～



　グアダラハラから60㎞の距離なので、クルマなら1時間程で到着できそうなところを列車でのろのろ２時間かけて走りテキーラ村に到着で～す。この後、お迎えの観光バスに分乗して工場見学です




　Jose Cuervo Express予約サイト: http://www.josecuervoexpress.com

タグ：世界遺産

Jose Cuervo工場見学

　Jose Cuervo工場までのバスの中は、既に出来上がっているメキシコ人の若者グループが大声で歌いどんちゃん騒ぎ。10分程の乗車で到着後、ワタシたちは英語ガイドのグループに入りツアーが始まりました。英語チームは総勢25人。国籍はアメリカ・テキサス州やカナダ、ドイツ、日本。



さすが世界名だたる醸造メーカーだけあり立派な会社です。きれい～この辺り一帯はホセ・クエルボ村と言った感じです。




巨大なカラスがお出迎え。鳥かごの上の方にいるのですが、この写真だとわかりづらいですね。創業者苗字のクエルボとは、スペイン語でカラスという意味もあるため、会社のシンボルはカラスに。あちらこちらでカラスの像に出逢えます。



テキーラの原料となるアガペがたっくさん。パイナップルみたい。リュウゼツランの根っこの部分だそうです。工場内はアガペを蒸留するサツマイモによく似た甘～いいい香りが漂ってます。



　お酒の原料になるアガペを食べてみましたが、日本の干し芋のような味で美味しかったです。ココでもテキーラの試飲をさせてもらいました。見学後は再びフローズン・マルガリータをいただき、2時間の休憩後は、敷地内の劇場でメキシカン・ショーです。



マリアッチとメキシコ伝統舞踊。美しい～。メキシコ人の観光客たちは一緒に歌ってノリノリでした。



1時間程のショーの後は、再びバスに乗り込み、クライマックスのアガペ畑へ座席にはポテトチップスとリンゴが置かれていました。飲み物サービスもありますが、ワタシはお水で。夫はレモネードにしたら、ホセ・クエルボ オリジナルの容器に入れてくれましたよ。



世界遺産 テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観
(Agave Landscape and Ancient Industrial Facilities of Tequila)




実物は唯々圧巻で、感動しました。この果てしなく広がるアガペ畑の美しさに心が洗われる～。



アガペを掘る様子を実演していただきました。炎天下の荒野で大変な重労働です。この後、アガペ畑にある巨大なテントでまたテキーラが振舞われました。いつの間にかマリアッチも来ていて生演奏が始まり、メキシコ人たちは歌って踊って大騒ぎ。夫は多分、この最後の一杯がとどめにになったのでないかとディナー中、撃沈でした

　この後、ツアーの皆さまはバスでグアダラハラへの帰路へ。
　ワタシたちは宿泊のためテキーラ村に向かいます。


　Jose Cuervo Express予約: http://www.josecuervoexpress.com

Hotel Solar de las Animas

　ワタシたちは宿泊先のテキーラ村に帰るためツアーを途中離脱し、タクシースタンドと言われるところで降ろしてもらいました。でも～っ、何の標識も無く、ただの歩道橋の下メキシコのタクシースタンドって歩道橋下ということが暗黙の了解なの～？？こんな田舎では全然タクシーなんて走ってないよー。ようやく見つけたタクシーは乗車中だし～段々日が暮れて来て、このまま真っ暗になっちゃったらヤバいなぁと思っていたら、道路の反対側で若いメキシコ人男性が「僕たちもテキーラ村に帰るんだけれど、よければ一緒にタクシー乗らな～い？」と大声で叫んでいるではありませんか。初老の女性を連れており、お母さんと旅行中なのでしょうか。不安気な表情をしているワタシたちに青年は「大丈夫だよ。このタクシースタンドで20分も待てば必ずタクシー来るからっ」と言ってるうちに１台到着。やはり歩道橋下はタクシースタンドなんですね。信頼できそうな人なので同乗することにしました。彼はアグアスカリエンテスから来ているそう。そこには大きな日本人コミュニーティーがあるんだよーとか、大きな日産村があるんだよーとか、今メルセデスも大きな工場を建設中だよーとか、流暢な英語で話してくれました。何よりスペイン語がネイティブなのは助かる。こ～ゆ～困った時に、こんないい人に出逢えてラッキーでした。神様に感謝です。ただ日本の皆さまは、ツアーを途中離脱するというようなイレギュラーな行動は安全のため控えた方がいいでしょう。

　あっという間にテキーラ村に到着。今晩はHotel Solar de las Animasに宿泊です。



2015年秋発売のクレアトラベラーでテキーラ列車とこのホテルが最後の方のページに小さなコラムで紹介されていたのですが、雑誌購入時は、まさかココに来るとは夢にも思っていませんでした。あの時は多分、特集記事のニューヨークというタイトルに惹かれて購入したのではないかなぁ。



お部屋はヨーロッパ風のクラッシックホテルといった感じ。ホテルのホームページで見るよりずーっとずっと新しい感じで広々として、隅々まで掃除がいきわたっていて清潔です。バスタブもあり、トイレタリーはロクシタンを使用。



ベランダからの眺めもグーッ！



ホセ・クエルボ傘下のホテルということもあり、クエルボ・ブランドのテキーラも色々部屋に揃ってます。すごい。



　ホテルのお庭も素敵



　そして、朝食も美味しかったメキシコ定番朝食のチラキレス、絶品でした。カウンター越しで作りたてを出してくれるのがいい。






　あー、ずっとココにいたい。居心地がいい～。もう１泊すればよかったー。でも、グアダラハラから60㎞しか離れていないから、また来たくなったら、いつでも来れるかな。

　クレアトラベラーのご推薦すごい！


　Hotel Solar de las Animas
　Calle Ramón Corona, 86 Colonia Centro, 46400 Tequila Jalisco
　Tel: [phone]
　General email: [e-mail]
　Reservations: [e-mail]
　URL: http://hotelsolardelasanimas.com/en/hotel-tequila

CREA Traveller 2015 Autumn

• 作者:
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2015/09/10
• メディア: 雑誌

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