SSブログ

豆菓子Japonésの逸話

 ど~してメキシコで日本を代表する豆菓子が「でん六豆」なのか~っ。
「柿ピー」でもいいじゃないか~[exclamation]なんだか悶々とする中、偶然この豆菓子に関する記事を見つけてしまいまして…。どうやら日系移民と深~い関係があるみたいです。

IMG_0291.PNG

 この豆菓子は太平洋戦争の頃、日系移民一世のYoshigei Nakataniと家族たちがメキシコシティ、セントロにあるMercad de la Merced (メルセド市場)で販売したのが始まりでした。

 Nakatani氏が幼い頃、日本で食べていた豆菓子を、メキシコにある材料でどうにか再現し市場で販売したのが始まりです。元々、商品名は"Los cacahuate del Japonés(日本からのピーナッツ)"でしたが、徐々に簡略化され最終的に"Japonés (日本)"と呼ばれるようになったのでした。

 市場で瞬く間に人気の豆菓子となり、量産のため市場内の鍛冶屋に金型の依頼したそうです。
 芸者イラストのパッケージもメキシコ人の心をひきつけた要因の一つかもしれません。

IMG_0292.JPGIMG_1215.JPG

 Nakatani氏は20世紀初めに単身でメキシコに渡りマンサニージョ港到着後、日本人が経営する会社に勤務していました。太平洋戦争勃発後、その会社も閉鎖せざるを得なくなりNakatani氏は職を失います。

 そんな中、家族総出で作った日本風の豆菓子が大人気となり…。
 今やメキシコのどのスーパーに行っても豆売場にJaponésが無いことはありません。
 
 Nakatani氏が設立したNipónというJaponés製造会社は昨年メキシコの大手食品メーカーLa Costeñaに買収されてしまいましたが、彼の考案したJaponésと言う豆菓子がすっかりメキシコの食文化の一つに浸透したのは彼の立派な功績と言えるでしょう。


参照:http://www.discovernikkei.org/pt/journal/2018/8/31/cacahuate-japones/
nice!(4)  コメント(2) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。