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Rosca de Reyesと東方の三賢人

 クリスマスの主役キャラと言えばサンタクロース??いえいえキリスト降誕の日なのでイエスと母マリアが中心人物なのではないでしょうか。ところがっ、メキシコでは意外にも脇役キャラの東方の三賢人(あるいは東方の三博士)が主役級なんです。 
 その理由の一つがクリスマスが近くなるとスーパーやパン屋の店頭に現れるパンRosca de Reyes。

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東方の三博士という名のパンです。でも、あれれっ。Reyesって王様っていう意味じゃないの?スペイン語では東方の三博士をReyes Magos (de Oriente)って言います。直訳すると魔法使いの王様。Profesorと言った言葉は全然出てきません。ワタシはこの人たちはシリア辺りの天文学者さんたちだと思ってましたが…。魔法使いであったかはさておき天文学を研究している「王様たち」には違いないかと。

 この3人は長年の天文学の研究から、この日に現れた星の下に救世主が現れると予見して其々贈り物と祝福を目的に向かっていたのですが…。三賢人が贈り物を持ってやって来ることが理由なのか、メキシコ人の子どもたちはサンタさんではなくてReyes Magos(東方の三賢人)にクリスマスプレゼントのお願いをするそうです。あっ、近年ではサンタさんと両方にお願いするそうですよ。あってますか?

 そして新年明けの1月6日のDía de Reyes(三博士の日)にこのRosca de Reyesを家族や仲間と分け合って食べながら、お子さまたちはパパサンタよろしくパパ三賢人からプレゼントをもらえるのだとか。

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このパンの中には陶器でできた小さな人形が入っていて、当たりだと2月にみんなにタマレスというトウモロコシでできた食べ物をおごらなくてはならないそうです。幸運なんだか不運なんだか?

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別売りで陶器のお人形売ってます。

 これってフランスのガレット・デ・ロアに似てますね。ワタシも日本では毎年、年明けにメゾン・カイザーとかビゴのパンで買って来て王冠を競いあってました。ロアも王様って言う意味だし王冠被るから、やはり三博士は王様だったのですね。

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過去のワタシの戦利品たち。

 それで、どうして三博士がラテン地域で人気と脚光を浴びているかというとプレゼントをくれるから?ではなく、それぞれのお国に帰った後キリスト降誕の話しを広めたかららしい。
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